フレンチブルドッグの手舐め・足舐めの治療に力を入れている皮膚科専門動物病院の獣医師平川です。
当院は医療提供と共に、体質改善・ホームケアのためにスキンケア・サプリメント・食事療法に力を入れています。
今回はパーソナルケアPⅡ+の適応症例として、フレブルで難治性になりやすいアトピー&心因性(性格・気質)による手舐め症例についてご紹介します。
【症例】
フレンチブルドッグ 4歳5ヶ月 女の子(避妊手術未)
【経過】
〇1歳前から痒みあり(季節性はない)
〇足先を舐める
〇顔、下顎をこすりつける
〇両耳を掻く
〇アレルギー用の食事を試したが改善しない
症例を紹介します。
治療前と治療後の比較写真です。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
フレブルで非常に多く認められる典型的な手舐め・足舐めです。
原因は1つではなく、アトピー&心因性という枠で考えることが重要です。
ここでアトピーをアレルギーと置き換えることは適切ではなく、「免疫バランスが悪い」と考えることが大事です。
この免疫(アトピー)を改善するために「スキンケアECプラス」と、適切な食事療法が必要です。
そして心因性には向精神薬の処方とともに、お勧めは「パーソナルケアPⅡ+」です。
パーソナルケアPⅡ+の目的をご紹介します。
・感情のコントロール
「声をかけても止まらないほど夢中になる」「1度スイッチが入ると止まらない」「掻き壊す」「舐め壊す」などは本来の痒みレベル以上の強い症状で、脳の思考回路の癖が原因になっています。
・ストレス緩和
「何もやることがない」「暇」「出番がない」といった時間がストレスになる場合があります。日中の留守中は「諦めている」という場合には飼主の在宅時のみ症状がでるケースもあります。ストレスは必ずしも外部環境ではなく、「性格・気質」からストレスを感じやすい症例もいます。